右と左 2013 11 23

 私は、アメリカの共和党の茶会派のことを、
「彼らの目標は、『小さな政府』ではない。
彼らは、連邦政府の極小化を目指している」と批判していますが、
共和党の茶会派が、先鋭化、急進化する原因があるのです。
 それは、オバマ大統領が、アメリカにおいて、
社会主義政策を進めているからです。
 つまり、茶会派には、オバマ大統領が、
アメリカを社会主義国にしようとしているように見えるのです。
 私は、以前、何回か書きましたが、
オバマ氏は、左寄りとされる民主党の中でも、
「最も左寄り」と言われていました。
 このように書くと、わかりにくいので、
日本の政界で、たとえれば、
オバマ氏は、日本民主党の左派や社民党に近いのです。
 このような立場ですから、
基本的に「大きな政府」を目指していますし、
結果的にも、アメリカは「大きな政府」になっています。
 だからこそ、共和党の一部が急進化して、
「小さな政府」どころか、
「連邦政府の極小化」を目指すようになっています。
 オバマ大統領の社会主義的な立場は、
あまり日本では報道されていませんが、
それは、日本のメディアが、
アメリカのメディアの情報に依存しているからだと思います。
 アメリカのハドソン研究所の日高義樹氏は、
アメリカのメディアは、リベラル、あるいは左寄りだと、
著書の中で、書いていたと思います。

謝罪外交 2013 8 18

書名 いつまでもアメリカが守ってくれると思うなよ
著者 古森 義久  幻冬舎新書

「謝罪外交を繰り返すオバマ政権」
 これは、この本では、43ページから始まる、
「オバマの謝罪外交」というところを読めば、
そう思いたくなるでしょう。
 確かに、ここに掲載された一連の演説を読めば、
共和党が、オバマ氏の演説を、
「謝罪外交」とか「謝罪の旅」(外国訪問)と非難する理由があります。
 著者によれば、オバマ氏は、
アメリカの従来の「あり方」には、
むしろ批判をぶつけることが多いという。
 アメリカの超大国としての実績でさえも、
あえてミスや欠陥を指摘して、
事実上の謝罪をするという傾向がちらつくのだと指摘します。
 これは、よく言えば、「謙虚である」と言えるでしょうが、
悪く言えば、「自虐的」と言えるでしょう。
 謝罪外交といえば、日本政府の「お家芸」でしたが、
時には、オバマ氏の方が、それを上回り、
日本人としては、びっくりでしょう。
 もしかすると、日本人は怒るかもしれません。
「日本の『お家芸』をオバマ氏に奪われてしまった」と。
これを「生きがい」している日本の政治家もいるからです。
 もう少し、この本から引用しましょう。
「軍事力を忌避し、軍事力の効用を認めたがらないオバマ大統領」
 オバマ大統領は、そもそも軍事力が嫌いだ。
アメリカの国政レベルでは、そんな認識がよく語られる。
これは、保守派だけからの評価ではない。
与党の民主党側にも浸透した認識だと言える。
(引用、以上)
 多くの日本人は、
「なんだか、オバマ氏という政治家がわからなくなった」と思ったでしょう。
 オバマ氏は、リベラルと言われる民主党の中でも、
「最も左寄り」と言われることがあります。
 つまり、日本の政治家でたとえれば、
社会党の党首がアメリカ大統領をやっているようなものです。
 そう言えば、今は、社会党という政党はありませんから、
オバマ氏は、社民党の党首に近いと言えば、よくわかるでしょう。
 だから、オバマ大統領と安倍首相は、馬が合わないと言えます。
安倍首相は、保守政党と言われる自民党の中でも、右派と言われています。
 片方の政治姿勢が社民党の党首に近く、もう片方が保守政党の右派では、
首脳会談は、どうやっても、うまく行くはずがありません。
 それにしても、アメリカが、このような状態では、
独裁者や強権政府の指導者は、
当分、「枕を高くして眠れる」と言えるでしょう。
 多くの独裁者や強権政府の指導者は、今でも、
「アメリカの影に怯えて、夜も眠れない」という状態かもしれませんが、
それは、「かつてのアメリカ」に怯えているからでしょう。
しかし、「今のアメリカ」を知れば、独裁者たちは、熟睡できます。
 要するに、独裁者たちは、勉強不足です。
自国の独裁体制を維持にするのに忙しくて、
国際情勢を勉強していないということでしょう。










































































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